変わり目

寝ながら考え事をしていたら何処か具合の悪いところへ入ったらしく、ぞくっと恐怖感に襲われた。
すぅーと血の気が引くほどのものなんて、もしかしたら十年程ぶりで、あの感覚は久しぶりだった。
独語で「Das Grauen」などというのはこれのことか?と辞書で確かめてみたが中型の辞書では慣用句は載っていなかった。確か「根源的な恐怖に不意に襲われる」とか。うろ覚え。
とにかく、アレは気の紛らわせようもないから、眠気がくるまでただジッと待っていたら朝になってしまっていた。
寝るのをあきらめ、朝から用事を片付けに市内を自転車で、結局午前中いっぱい、走ったりしフル稼働だった。
家へ帰り、このまま寝たら明朝からだが痛くなることは目に見えているので、久しぶりに湯船に湯を張った。
精神的にも垢を落としたいのでモーツアルト「fl&hpのための協奏曲」パイヤール盤を流し「小さなお茶会」を繰り、
そのうち眠くなってきたので、本を閉じた