フワリと、空虚。

MIURA2005-12-10


Franz Schubert
1797-1828
Die Winterreise op.89 D.911
Max van Egmond , bariton
Jos van Immerseel , fortepiano



今夜は雪。明日は積もりそう。

シューベルトの「冬の旅」がいい。
といっても、持っているのは一枚だけ、
エグモンド・インマゼールの録音。
fpのくすんだ音色にひかれる。
fpは他の人で聴いたことがないけれど、
インマゼールの音は音域ごとにさまざまな色をみせ、
イマジネーションが広がっていく。いろいろなものが喚起されて。
雪がつもっていく、灰色の空の下一人たたずむ男、その空虚さ、
雪が積もる音の。静けさ。
降る雪のフィルターを透してきこえる街の音、くすんでいる。
現代のピアノではどうしてもブリリアントがついてまわってしまう。
のではないか、と聴いてもいないのに。

名盤といわれている、現代のピアノでもって演奏されたものも聴いてみたいと思う。
が、それはまた別の機会に。
今夜はこの趣に。



Schubertt:Die Winterreise op.89 D.911
Max van Egmond , bariton
Jos van Immerseel , fortepiano
Recorded : 1989/11 , Doopsgezinde kerk, Amsterdam

[CCS 0190]



最近購入したディスクで、書いてみたいと思いながら多忙のためなかなか触れられません。以下、備忘録。
ハイティンク/VPO ブラームス ドイツレクイエム PHILIPS
内田光子/ザンデルリンク ベートーベン P協奏曲全集 PHILIPS
小澤征爾/ツィメルマン ラフマニノフ P協奏曲第一番、二番 DG
・ムント 京都市交響楽団 マーラー 交響曲第九番 ARTE NOVA