点と線

 『ヒトラー 〜最期の12日間〜』(原題はDer Untergang、滅亡、没落。)を空き時間を見つけて三日間で観た。
ブルーノ・ガンツは熱演。ヒムラーも似ていたし、ゲッペルスもなかなか。見応えあり。美化し過ぎだというのもわかる、ただあくまで、民主主義によって選ばれた「独裁」、「怪物」及びロマン(誤解せぬよう。)という視点で描かれたものとして興味深く観させてもらった。ヒトラー物としてはナチの体制もの。(これはブックレットに書いてあったかな)付録のインタビューDVDの方で監督や役者が話している大戦中の日本軍のイメージは一般的な外国人(西洋人)のものだろうか。それとも戦後の「進歩的」流れのなかで育った人だから?向こうの最近の教育史にも興味がわいた。
 頼んでいた五十嵐大介『魔女』の第二集が入荷したので購入。読後の満足感、しかし一冊読むのに時間がかかる、いろんな線に神経が張り巡らされているから思わず追いかけてしまうが、そういう本は滅多にない。