Excuse

所属するアンサンブル、と以前書いたけれどそのときは備忘録として書いていたので、何のアンサンブルか、っていうのはとくには記してなかった。
チェロだけで、曲によって差はあるものの、大体30人だ。
曲はチェロ合奏の為に作られたものや、映画音楽を編曲したものをやる。

コンサートだから、もちろん聴いている人からお金を取って演る。
以前似たようなものに一回参加させてもらったが、身銭を切って聴いてもらうのに参加するのは今回が初めてだ。

楽器をしていて、少人数にしろ大人数にしろアンサンブルをするのは、趣味で楽器を弾いている人にとって、とても大切で貴重な経験だと思う。まず当たり前だけれど、相手に合わせなくちゃならなくなる。これでずっと自分の位置も見るようになる、と思う。他の人が自分よりもずっと上手い場合でも、少なくとも同じレヴェルは無理でも「一緒に音楽」をできるようにならなくちゃいけない。
この課題によってずいぶん上達すると思うし、音楽する歓びも一人で弾くのとはまた別物だと思う。
マチュアにとってのアンサンブルの醍醐味については、『NEVER TOO LATE私のチェロ修業』ジョン・ホルト著/松田りえ子訳 春秋社刊 
 が、素直に書かれていて、なるほど、と思ったりうんうんとうなづいたり。別に嫌味があるわけでなく読みやすいし、著者自身50歳からチェロを始めたらしいが、チェロを楽しんでる様子、情熱が伝わってくる。
もらい…、こういうのをなんというのかな、もらい泣き、もらいゲロといった種類の言葉で勇気づけられると感じ。
では、自分の語彙の貧しさをつくづく感じたこの辺で。

ネヴァー・トゥー・レイト―私のチェロ修業