餓鬼道

暑くなり、季節をはずした感があるが以前から興味のあったパイプを始めてみた。最初ということで簡単な印象をメモ。


手始めにタバコ屋の薦めで買ったパイプとともにMcCLELLANDのDeep Hollowを吸う。ちびちびと低温でしかし連投であっという間に一缶空いた。ジューシーである。味的にも「ジュース」的な意味でも。微着香かと疑うほど香り含めて甘くルームノートもよいが聞くところによるとこのメーカーの特徴的な製法由来とのことである。

続いてG.L.PeaseのMontgomeryを吸う。最初は地味かと思ったが香りが良くコクがあり、スルスル吸えてしまいこれも気に入った。
 次にRattray'sのHIGHLAND TARGE 。ラタキアの強い香りがするが味は上品な旨みがありVaの要素がおおめか。ラタキアは今のところこれしか吸ってないので比較のしようがないが安定していて上品な旨みの印象。
 早くも海外から取り寄せる。モンゴメリーのあの香りは上質なオリエントのものに似ているらしいとうことで同じメーカーのCairo。ぺリックが入っているがオリエントがやはり強く、すっかりオリエント葉に開眼してしまった。またラットレーはハズレがなさそうなのでMarlin flakeとOld gowrieのVa物二つ。

そしてマクレーランドもよかったのでDeepHollow 100gとバルクの5100、2010のVa物三つ。
今回取り寄せたのはVa中心にオリエント、ペリック物。次回はラタキアとオリエント物を予定。
 

 葉巻・パイプの両刀使いとなって何が何でもと葉巻を毎日吸うことが少なくなった。特にニカラグアホンジュラス・フィリピン物はどうもスナック菓子の感覚なため手が伸びなくなり(まだまだ未開拓品種が多いが開拓精神が薄れてしまった)、これらについては新規購入も遠のきそうである。私にとって(技術しだいだが)パイプで代用可能なもの、物によってはパイプのほうが満足感が高いものがあることがわかった。また、ずーと煙に包まれていたいものにとってパイプは都合がいい。しかし依然、熟成した・アタリのハバノスは代用不可というのがこれまでの感想。


 某所から仕入れたSaint Luis ReyのPetit Coronasが旨い。口への刺激は大人しめながら、芳香がすばらしくルームノートだけ嗅いでいてもいいくらいである。一箱目が空くが目立ったハズレなし、灰の色と硬さにもうっとりしてしまう。SLRは個人的にハズレの少ないブランドだ。
また某所から購入したJuan LopezのPatriciasも旨かった。しかし残念なのはもう入手が困難なこと。
旨い葉巻は余韻に浸ることができ、その日一日は残り香に捕らわれ後々もフラッシュバックする。