なつやすみのにっき
七月末、及び八月頭の日記。
試験が終わったのはいいけれど、今日から一週間のうちにゼミ合宿〜東京へインターン・シップ〜新潟は長岡の花火大会見物をこなす無鉄砲なスケジュール。糊代なんてありません。
ゼミ合宿、インターンでのグループワーク等はそれはとても有意義で、長岡の堂々たる花火、新潟の淡くスッキリ、引き際鮮やかなお酒には魂消た。
東京では書斎館へよるが、さすがにふらっと寄った店で万年筆をぽんと買うような懐は持ち合わせていないので雰囲気を堪能しつつパイロットの色彩雫・紺碧を購入するにとどめる。
自宅へ帰ってから後、たまった洗濯物を洗濯機へ放り込み、買ってきた旨い酒を愉しむ。
インクのほうも早速、洗浄後乾かしてあったフロー多めのスリムタルガに容れてあちこち落書きしてみる。
紺碧は「一本、筋の通った」涼しげなターコイズ。手帳の中がどんどん(良く言うなら)カラフルに、季節感をって、また統一感を失っていく。
急に増えてきたインクの落ち着く先を使いつつ決めていきたい。
平易
無事試験も終わり、ほっと一息つく。
途中から数えたら今回の試験がらみの勉強ではルーズリーフ50枚前後を使った。
たぶんジウリスと普通のマルマン半々くらい。
書きながら、また、すでに書いたものを見返してみるとパーカークインクのブルーブラックはフローの良いペンでインクいれたてで書くと、部分的には薄くなるが基本は濁りのある青色だと判断。
また濃くなると緑っぽくもなる。裏抜けやにじみはなかったのでこれが切れたら同じクインクの今度は普通のブルーを購入予定。
まだクインクの方が半分は残っているのですぐではないが、試験も終わったのでという口実で、とりあえず新しいインクが欲しい。
というわけでウォータマンのグリーンを購入した。開封してまもないインクは本当に淡く優しい色合いをしている。白地に金網模様のL.シェーファーにこのインクを入れた。以前エルバンのライトグリーン(VERT PRE)を入れていたときは校正に使ったりと事務的な接し方、使い方をしていたが、使いやすいインクの登場で今度からはこのペンの登場頻度もアップしそうだ。
インクの慣らしも兼ねて資格の勉強を、J・ラターのレクイエムをかけながらする。このイギリス近代の風変わりなレクイエムは慰めに満ちている。甘美で平易な歌は親しみやすく、くつろいで聴ける。
勉強も一区切りつき、CDもいつの間にかリピートしていたので一杯飲み、手帳を整理し、寝る。
ペンのインク入れ替え
久しぶりに徹夜。やはり生活の乱れは中身の乱れへと必然的につながるらしい。しかし今日は蒸し暑い。
試験勉強中手持ちの万年筆のインクを使い切ったのでまとめて四本洗浄とインクの入れ替え。
一本のペンに一種類のインクを使い続けるのがベストなんだろうけど使ってるうちにいろいろと相性がいいもの悪いものが見えてくる。
入れ替えたのはいづれもシェーファー。
・タルガ(14k)/パーカークインクのブルーブラック→プラチナカーボンインク
・タルガ(14k)/パーカークインクのブルーブラック→Private ReserveのMidnight Blues(以下PRのMB)(これは若干様子を見る必要があることを確認)
・Prelude/PRのMB→パーカークインクのブルーブラック
・スリムタルガ/引き続きパーカークインクのブルーブラック
特にカーボンインクは手入れが面倒そうだ。すでにデスクペンとセーラーの二本に入れてあるがセーラーのニブは奇麗に汚れている。書き味は頗る良好。
しばらくはボトルではなくカートリッジで使い続けよう。
これとは別に同じくタルガの鉄ペンに入れたPRのMBとジェントルインクのグレイの混合インクはきれいなライトスレートグレーでフロー乾きともに良好。
学校からの帰路切れたコーヒー豆を買い足し、文具店でマルマンのB5、8mmルーズリーフを買う。
ジウリスを一冊買い足そうかと思ったが手持ちの物が無くなってからでいいかと棚に戻す。
ジウリスのしっかりとしたコシとしっとりとした書き心地を一度味わったら、それまで一軍だった「書きやすいルーズリーフ」もメモや下書き用になってしまったのだった。ただジウリスに8mmの物は無いので相変わらず消費は激しい。
店内のインクコーナーを見ながら、今使っているインクが切れたら、次はクインクのブルーとジェントルインクのブルーを買おう、と品定め。
しているところで時計を見たら日暮れも近いので帰宅する。
帰宅後はプリントノート整理、とメールチェックと雑事を簡単に済ませ、『百鬼夜行抄』の十巻を読んで早めに床につく。
軽やかブルー
ここ最近パッとしない天気が続いていたけれど今日は快晴。
ふと空を見上げたら体が一気に軽くなるほどだった。
じんわりとした暑さも気にならないどころか、むしろ季節感が有って良い、などと思ってしまうほど。
「好きな季節」と聞かれてもっぱら秋か冬と答えていたが今は夏「も」好き。
蒸し暑い印象だけの夏がいつからか好きになっていた。
そんなだから家に帰る途中、無性に涼しい青のインクが欲しくなり文具屋に寄るが
そこにはお目当てのペリカンのロイヤルブルーがなかったので退散。散財せずに済んだ。
というかインクを増やすよりも若干持て余し気味のPrivate Reserveミッドナイトブルーズに合うペンが欲しい。
その他、エアコンの冷気を求めて入った本屋で『百鬼夜行抄』の文庫版第10巻を見つけたのでこれは偶然とレジへ。体とともに財布も軽くなるのは避けられなかったらしい。
パン、煩悩時々胸焼け
朝なれないパン食だったせいか胸焼け。曇り。
チェロを練習するも気分は晴れない。合奏で自分が弾くことで周りにに迷惑をかけはしないだろうか、などという被害妄想は今の自分が持つべき物じゃない。ことはわかっていても体がどこかで覚えている。甘いなぁ。
煩悩はスパッと切り捨てていきたい。